ナチュレの畑

 ナチュレの畑は小さな畑ですが、それには理由があり「畑の端から端まで、自分の目と手が十分に届く範囲で作る」為です。

ナチュレの畑は現在、炭素循環農法で作った畑をベースに、無農薬でハーブを育てています。時期によっては雑草の中にハーブが生えていることもある、自然な環境でハーブを作っています。

炭素循環農法は、一般的にはまだあまり知られていない農法ですが、自然の循環を畑に取り入れ、畑の中に山と同じサイクルを作るという農法です。
農薬や肥料がまだない時代、どこの農家もこうした方法で作物を作っていました。余分なものは何も足さず、山そのもの畑、自然と同じ環境こそ、野菜やハーブの本来の味を引き出してくれると考えています。

ナチュレの作物は、野菜本来の匂いがします。昔食べた懐かしい味、えぐみのない優しい野菜、しっかりとした香りのハーブ。美味しい笑顔に出会えるよう、日々土や作物と会話をしながら作っています。
 
 

ナチュレの畑ができるまで

もともとこの土地は草が生い茂る荒地でした。
周りに農地がなく、農薬、化学肥料の影響を受けていない土地を見ながら
「ここで自然界の目線で畑を見ながら、微生物が元気に育つ、自分がやりたいと思う畑環境を作り、植物が生き生きと育つ自然栽培をしたい」と思い、どんな栽培方法が自分の畑に合うのかを模索しました。

炭素循環農法(たんじゅん農)との出会い

きっかけは【城雄二先生著 地球はえらい】という本との出会いでした。
【地球はえらい】と出会い、すべての命が尊く、人間も地球の多くの命の中の一つであり、地球上の生き物と共生することの大切さを感じました。

炭素循環農法こそ、私がやりたい農法だと思い、実際に先生にお会いしました。
驚いたのは炭素循環農法で作った野菜に、虫食いがあまりなかったことです。農薬を使ってないのに??どうして??

畑の葉も実も、生き生きしてとしていました。ふかふかの土で、青々と葉を伸ばす野菜が美味しくないはずはありません。
「この自然本来の姿で、安心・安全なハーブや野菜が作りたい。」
そう思い、炭素循環農法の推進者である、城雄二先生にお越し頂き、畑作りを開始しました。

炭素循環農法(たんじゅん農)とは

 炭素循環農法とは「畑を山と同じ状態にする」こと
人間の側からの農ではなく自然の側からの農であること

たんじゅん農に指導者という考え方はありません
自然という壮大な広場が会であり、生きているすべてのものが会員
指導者は人間ではなく自然である。作物はつくる、ではなくできるもの
バランスは、とるものではなくとれるもの
人ではなく、相手(自然 仕組み、法則性)が指導者
土 作物 虫 微生物、新しい人が先生となる。 城雄二先生談

たんじゅん農での畑作り

炭素循環農法は、うね間を深く掘り、水はけの為の竹を敷きその上に、広葉樹の木材チップや落ち葉、もみ殻やワラなど(炭素資材)にきのこ菌を混ぜたものを置きます。

炭素循環農法で作った畑には、肥料は必要ありません
畑の周囲の雑草もある程度育つまでは刈りません、雑草もまた大切な資材になるからです。一度菌が住んだ畑には、定期的に住み着いた菌の餌となる木材チップや枯れ葉を混ぜ込むだけです。

余分なものを足さない、必要以上に引かない。本来ある姿の土で、本来ある姿の作物を作ります。

たんじゅん農の畑ができるまで

ナチュレの畑は元々は荒れ地でした。
手作業で土を起こし、荒れ地を農地へ。基礎を作り、山と同じサイクルになるよう、まずはうねを作ります。うねの間に、青竹、山で拾った広葉樹の枝などを敷き、水はけと酸素を確保します

元は荒れ地でした

基礎作り

うね間はしっかりと

排水用青竹

うね間を深く掘り、水はけの為の青竹、広葉樹の枝を敷きその上に、広葉樹の木材チップや落ち葉、もみ殻やワラなど(炭素資材)にキノコ菌を混ぜたものを置きます。あとは時々、キノコ菌の餌になる広葉樹のチップや、枯れ葉などを混ぜ込むだけで、肥料は与えません。

うね間敷き

菌床

炭素素材敷き

うね起こし

安心で安全な生産物を届ける為に

 
城先生に畑を見て頂いたとき、先生は仰いました。
「ちゃんとできているかは、野菜に聞いてごらん。葉っぱを囓ってみればわかるから」と、畑の土や作物から学ぶということ、答えは畑にある。

まだまだナチュレの畑は発展途中です。これで完成、これが正解というものもありません。楽しく美味しく自然と共にナチュラルに生きる。
ナチュレの生産物が、安心・安全とは何か?を考えるきっかけになれれば、そして何より、作ることの楽しさ、自然本来の美味しいさを、皆様にお届けできればと思います。